がんについて聞いてみた

がんの治し方についてもっと詳しく教えて下さい。


がんと一口に言っても原因は様々だ。ウィルスもあれば化学薬品もある。細胞自体の不完全なコピーミスもあるし、遺伝的な状態もある。
筋の状態によってアプローチが変わるように、がんの状態によってもアプローチは変わる。
だから物質的にこれをすれば大丈夫、というのは普遍的な治し方ではない。

ただ一般的には、病気によって何かを学ぶきっかけにできることは間違いない。自分の中のネガティブを見つけることや、死への克服、周囲への感謝、新しい出会い、新しい出来事、こういった新しいコミュニケーションでの模索もその一つだ。
がんの人の周囲にも新しい何かを生み出すことができる。気づきや優しさ、配慮、援助、強さや弱さ。
何を感じて何を生み出すのか、何が課題でそれに対してどう対処するのか。それを自分に再度確認する人生もある。
だからといって、そのきっかけはがんでなければならないという訳ではない。
つまりがんの人の数だけ、人生の課題や因果、治し方が存在する。

がんはそれらをよりクローズアップさせるのに、今の君たちにはちょうどいいのかも知れない。
本来、がん自体にはなんの意味もない。それに対する君たちの意味づけ次第で、良いものにも悪いものにもなる。がんになったからといって、とりわけ良いとも悪いとも言えない。
君たちの恐れを象徴する最たるものと言えるかも知れない。
だからがんを失くすなめには、がんが恐れとしてのシンボルの対象でなくなる必要がある。それなくしては治癒には向かわない。例え1つ目のがんを除去しても、それが恐れとして強くシンボル化されていれば、当然再発という形で体験することになる。
どんなに食事や運動に気を使っていても、がんを恐れていたらやがてそれが現実化に向かって動き出す。
治癒という表現も本来は適切ではない。がんのない現実に移行した、ともいえる。



どうやってがんの恐れを克服するのですか?



徹底的に自分の恐れと向き合うこと。自分の恐れに気づきという光を差し込むこと。自分はがんによってどんなことに怒り、悲しみ、落胆し、失望しているのかを、なんの偽りもなく率直に感じ取り、表現すること。今までの経緯も含めて傷ついてきたことを、包み隠さずに認めてあげること。
嫌な感情を感じたら、そこにフォーカスせずにそのネガティブを好奇心をもって見つめてあげること。