未来世会話 株の達人


久しぶりに未来世会話してみよう。この前いろいろ教えてくれた「株の達人」に。

こんにちは、お久しぶりです。

やあ、どうも。その後調子はどうだい?

どうもこうもコロナショックでやられて、かなりショックです…。

ははは、そうか。大変だったね。

笑い事じゃないですよ…

こんな時じゃないと学べない事も多いからね。良かったんじゃない?

確かにあんまり見たことないチャートやラインがあちこちに散りばめられてて、面白くはありましたけど。

そのチャートもラインもある程度参考になるけど、絶対的なものじゃないからそりゃ失敗もあるさ。なにせ、それを仕事にしてる人達があえてそこを狙ってくるんだから。一言で言えば、力(お金)がたくさんある大手が動かしたいようにできる、というところかな。

というと?

戦いで例えるなら君達の武器は木の棒と、投石だ。そんで相手は飛行機からの爆撃、5キロ離れたところからの戦車の砲弾、おまけに赤外線暗視スコープと衛星画像で君たちの動きが丸わかりという状況に近い。つまり市場という大きなフィールドでは君たちは完全に小動物と同じだ。君たちを誘導もできるし、追い込むこともできる。例えば少しエサをばら撒いて君たち小動物をおびき寄せる。少し安心してきたところで、一気に爆撃にかかる。大まかに言えばこれの繰り返しだ。

そんな…それじゃどうしたらいいんですか⁉︎

幸いそんな爆撃機や戦車の動きを表してくれるのがチャートだ。それでラインは彼らの次の行動予測の選択肢を狭めてくれる。だけどそれも絶対じゃない。急に進路を変えることもあるし、姿を消してまた変なところから唐突に現れたりする。力があるから、力技で強引に場を変えることも簡単なことなんだよ、

君はそんな戦場で戦っているという自覚と覚悟に気づくこと、そしてこの先も続けるならその戦場で身を削られないためにはどうしたらよいのか、という自分だけの戦略を立てる必要がある。もう一度言うけど君たちはその市場では小動物と同じなんだ。でかい重機に立ち向かう必要はなくて、彼らのおこぼれでもいいからとにかく生き延びることが第一だ。

まあこんな大げさに言ったけど、とにかくタイミングがとても重要だ。細かく買ってもそのあと一気に持っていかれる。だからそうされないように慎重に選択すること。君の中の要らないデータに「一気に持っていかれる」があるという言い方もできるけど。

話を戻すと、どう戦うのかと言えば、君たちの最大の武器は素早さだ。危なくなったらすぐに隠れて逃げる。いつまでもそこに立ち止まっていたらすぐに食われてしまう。なにせ相手は暗視スコープに高画像の衛星カメラだよ。どうやって追い込むかはすでにAIで学習済みだ。

それとまだ成功してないとなれば、今はまだ「失敗の数が足りない」とも言える。失敗しなければ君の中の要らないデータにも気づくことはないだろう? 君の潜在意識の反映としての現実化だから、むしろ失敗は貴重な写し鏡になるんだ。だから「失敗や痛みの向こうに真実がある」。