人生の、地球での成功とは


よく、彼は成功者だ、とかあいつは成功してる、とか言うけど、この成功は結局たくさんのお金が手に入ったという意味がほとんどで…、いやいや全てだ。成功者の定義がお金だけなんだよね。

でも人生や生命や地球上での本当の成功とは何なんだろう。

神との対話の本の中には、「神は愛を体験したがっているから、自分でないものを作り出しその反対を経験することで愛を知る作業をしている」ってあったよ。で、愛を知るにはその反対の愛ではないもの、つまりポジティブの反対のネガティブを知らなければ感じられない。ネガティブ感情の正体は動物的な本能であって、その延長線上に不安や恨みや嫉妬や怒りがある。

だからネガティブ感情からの脱却は、動物的な本能からの脱却であることになる。これは物質的にいえば、身体的に動物から人間へ進化していること、つまり魚類から爬虫類、鳥類や哺乳類に変化していくこと、だから生命の進化であるといえる。

生命が地球上で何億年も永らえて生きて来たのも進化してきたからだ。だから生命をつなぐことがこの地球上での成功となる。

生命をつなぐこと。

これは言い換えれば、食べて子孫を残す。それだけだ。

食べるには強くなること、賢くなること、食べられないこと。

子孫を残すには、異性を惹きつけること。そのためには、他よりも優れていること、より多く持っていること。

そう考えれば人間がより多く豪華になりたがり、モテたがるのも、子孫を残すことに夢中になっているからだ。つまり本能の中から抜け出せていないことになる。

動物的な腕力が、高学歴となり高収入としてなり変わった。だから他人よりも強くありたいし、他人よりも優れていたい。

動物的に優れていることと、心から幸せになることは全くの別物である。文明の発達によって物質的な快は得られるようになった。食料、エアコン、車、スマホ…。だけど、それらが揃っても人々は幸せだと思えていない。

日本では自虐史観を植え付けられているから、自分は不幸だと洗脳されてはいるけど、そこから自ら目覚めて本当の幸せとは何かを探り出せる人は本当に少ない。

これからの2020を含めての人類の進化はいかに幸せを感じるか、人との比較を終わらせ自分だけの物差しで考え行動できるか、いかに楽しく生きていけるか、に集約されるんじゃないかな。

怖かったものが怖くなくなったとき、これはできなかったことができるようになることであり、つまりこれが人類の心の進化だ。怖さがなくなれば、今までブロックしていたものが一気に解放されるから、新しいインスピレーションもぐっと増えることになる。そうすれば選択肢が増えて行動も変わる。

今まで怖くてやりたくてもやれなかったことが、いつでもどこでも自分の思うままにできるようになる。例えばお金を稼ぐこと。金かせぎは悪だと思っていたけど、楽しいことだと思えれば好きなだけ稼ぐことができる。例えば人間関係。親が怖くて親の機嫌ばかり取らされていたけど、怖くなくなるから自分の意見で生活できる。そうすれば誰も恨まなくていいし、忸怩たる思いを抱え続ける必要もなくなる。

つまり、自由だ。幸せは自由の中にある。いや、幸せは自由の中にしか見出せない。

2020はいかに自由でいられるか。

自分の中の怖さに気づいて克服し、自由をいかに満喫するか。

いかに本能から自由になれるか。

いかに他人の意見から自由になれるか。

人々が怒りや悲しみを感じる時、それは自分の自由が侵されたとき。

だから何か嫌な感情が心に芽生えたら、それは自分の自由が見えない何かに縛られていると感じとって、すぐにその不自由を振り払っていくことがすでに進化の道を前に進んでいる事になる。