嫌なことが起きるとき


例えば仕事でミスをしてしまう、という出来事が起きたときに一体何が起きているのか。その原理を整理してみる。

まずミスをしたときの感情として

・また怒られるから怖い

・自分の能力が低いという失望、劣等感

ここで出てきた

怖さ、失望、劣等感

これはネガティブな感情だから動物的な本能の派生商品だ。言ってみれば、動物だった転生時にもともと備わっていた基本ソフト、基本プログラム、基本アプリだ。ぼくらは何も意図していなくても、命の危機や生殖の時に作動して勝手に行動する衝動を喚起してくれていた。

例えば天敵が来たら真っ先に逃げる。獲物が来たら飛びかかって食らいつく。異性がいたら生殖する。

動物であるということは、こういう事だ。そのプログラムには多少の意思も混ぜることができる。エサを探す時に右に行くか左に行くか、何となく選ぶというような感覚に近い。

さて、人間が進化して行くにつれこの本能から脱却していくことになる。これは一体どういう事なのか。

例えば天敵が来ても、逃げてもいいし逃げなくてもいい、ということか。そこに怖さがあったら逃げるか戦うかが選択される。だが、そこに怖さが無かったとしたら、その場を去ることもできるし、そのままいることもできるし、戦うこともできるし、和解することもできる。一緒に別のエサを探すこともできるし、戦わなくてもお互いにエサを得る方法を考えることもできる。と、いろんなことができるようになるのだろう。

これを見ると、

▪️ネガティブまたは本能から解放されると、選択肢が無限に広がる

といえる。自由度がケタ違いに変わる。何でもできるようになる。

もしそこで怖さがあったら、なんとか逃げ延びるか互いに傷つけ合うかというほぼ二択に収まってしまう。

ここで、ぼくの中にあるネガティブ感情をかりにABCDEFと分けて見る。ABCはすでに怖いと知っていること、DEFは潜在意識でまだ知らぬ未知の怖さ。ABCはもう知っているから、怖いので起きて欲しくないと思っていること。DEFは未知の怖さで、漠然とした不安。

で、ここでぼくの質問は何だろう?嫌なことが起きる時に一体何が起こっているのか、だ。

この例で言えば、怖いものを怖くなくする作業が人生だと思うから、とりあえず順番にA、B、Cと嫌なことが起きる。そしてその都度、Aは大丈夫、もう怖くない、好きだ、とデータを書き換える。同じようにBCともに怖くなくなり、好きだ、と言えるようになる。するとABCは克服したから、もう人生に出てくる必要がなくなる。

では次に未知の不安を含むDEFだ。

これはどんなものか未だに分からないから、予期せぬ形で唐突にやってくる。これも1個ずつ不安だったが、不安でない状態にしていく。それで不安でなくなったらもう出来事が起こる必要がなくなる。

という事で、質問が分かりましたよ。

「俺はいつになったら一切のネガティブから脱却できるんだ⁉︎」

「俺はいつになったら安心して心から楽しく暮らせるようになるんだ⁉︎」

だ。言い方を変えれば、俺は不安も怒りも悲しみも一切ない状態で楽しく嬉しく満たされて暮らしたいんだ!答えを教えてくれ!


いつになったら金の心配がなくなるのか!

いつになったら人間関係の煩わしさがなくなるのか!

いつになったらスプラトゥーンで楽しくガチれるのか!

いつになったら病気を気にせず暮らせるのか!

答えはあるのか⁉︎


答えは君がそれらを好きになるまでだ。さっきさんざん自分で言ってたろ?金回りが不安だから心配するんだろ?人間関係が怖いから避けたいんだろ?負けるのが怖いからガチれないんだろ?病気が怖いから病を恐れるんだろ?

もう答えは出ている。答えは君がそれらを好きになるまでだ。まだ心のどこかで怖がっているし避けたいと思っている。一個ずつ好きになっていくことが最も近道で最短距離なんだ。

株も思うようにできないなあ、と思ってるし負けるのがむちゃくちゃ怖い。だからそのまま体験してるだけなんだ。

怖かったことが怖くなくなったとき、同じ出来事が出てきてもそれは単なる出来事になっていて、その先の選択肢は無限に君の自由だ。どうにでもできる。

今の君はもっと謙虚に今目の前の出来事の意味を感じ取ってほしい。出来事が起きたのは神のイタズラでも嫌がらせでもない。君の中にその台本があるから、宇宙はそれを製作せざるを得ないんだ。嫌なことは嫌なりに、怖いことは怖いなりに、悲しいことは悲しいなりにね。そして嬉しいことも嬉しいなりに、楽しいことも楽しいなりに製作される。

徹底的にネガティブな感情がなくなれば、究極のところ楽しく嬉しいこと以外には存在しなくなる。そうだろ?

うまくいかないのは、失敗をまだまだ恐れているからだ。失敗と自己不信と失望、劣等感、怒り、悲しみ…。もっと謙虚に出来事を通して自分を見つめるんだよ。