人の進化について
ふーん、なんか分かったような分からんような…。そもそもの進化の定義が定まってないな。進化ってナニ?
進化の捉え方は、実は何でもいいんだ。というのも物事の移り変わりをどう表現するか、というだけの問題だからね。字だけ見たら
進んで変わる
こんな意味になるかな。
でも現象としては、できなかったことができるようになる、という言い方もできるかもしれない。
例えば、水の中でも呼吸ができるようになった魚、陸に上がれるようになった爬虫類、飛べるようになった鳥、火が使えるようになった人類、などなど。これらは君たちの言葉で言えば進化だろう?
それから派生していけば、食べなくても生きていける人、喋らなくても考えが伝わる人、物体を通り抜けられる人、とか、あり得ないと思っていること、できないと思っていることができるようになっている訳だよね。
これらを進化というのか?別にいいんじゃないかな、どんな形でも。
つまり何でもいいんだよ。したいことができるようになれば、それだけで立派な進化と言えるんだ。
弾けなかった曲がギターでできるようになること、山走りの速度が速くなったこと、バレエの基礎が身についたこと、不安や恐怖への対処法が分かったこと、すぐに飽きてた料理が続いていること…何でもいい、これらも進化なんだ。
君たちの言葉では、できなかったことをできるようにしようとする行為を「挑戦」というね。挑戦は、現状の自分を変えようとする事。つまりできなかった自分から、できるようになった自分への変化だね。
そして、それらはほんのちょっとの変化だけでも十分に進化と言える。昨日より今日、今日より明日、ほんのちょっとだけでも、ほんの1ミリだけでも何かが変わればそれは宇宙を発展させる原動力となるんだ。これは本当なんだよ。
だから不安になったり、悲しんだりしてその変化を怖がったり拒んだりしたら進化を止めてしまうことになる。何でもいいから、今までにできなかったことを、できるようにしていくことが君たちには必要なんじゃないかな。不安な時に笑うことなんてできなかったけど、今日この瞬間に口元だけでも笑顔を作ってみた、これだけでもすごい進化と言えるんだ。
それらを達成した時に感じる「達成感」という快感、これはまさに進化したという喜びの波動なんだ。新しい自分になったことへの感動と喜び、人生への楽しさ、次への希望。
例えそれがテクノロジーを用いたものでも、それを考えつくという能力が進歩したという事だろう?それを発明した人は、それを実現したくて進化している。考えつけなかったことが考えつくようになったという事だから、これも進化だ。
まとめると、進化とは、
できなかったことができるようになること
という表現が近いとおもうよ。