つい我が出ちゃうよ…
ゲームのスプラトゥーン2では、上手いことウデマエが上がらない。上がってもまた負けてしまう。一方で高1になる娘は、エリア、ヤグラとも最高ランクのX、その他もS+7あたりにいる。
最近、なぜ僕のランクが上がらないのかをやっぱり考えてしまう。なぜなのか。
思い当たる節は、
・打ち負ける事が多いこと
・つい正面から力技でねじ伏せたくなってしまうこと
が最も影響していると思う。
1番目は技術の問題だ。敵対した時のジャンプが、短いことも気づいた。
問題は2番目だ。僕は基本的にはシューティングゲームが好きだ。昔ならツインビーやグラディウスなど。敵がいたらつい向かって行ってオリャオリャー!とバタバタとなぎ倒すのが心地いい。だからスプラトゥーンでもつい特攻隊長でヒーローになりたくなってしまう。俺のおかげでこのゲームに勝てたんやぞ!とデカい顔をして自己満足に浸りたい訳なのだ。
俺はウマい!そして強い!それは何よりも俺が賢いからだ!天性の才能があるのだ!どうだ分かったか!参ったか!俺は強い!弱くない!認めて欲しい!認めて欲しいよぅ…
とまあ、こんな幼児性が僕の中にまだくすぶっている。こんな事に気付かせてくれるのだから、ゲームも侮れない。
同じ調子で、株の世界でも突っ走ってしまう。俺は株の天才だ!すごい利益を上げるんだ!いや…、上げられるはずだ!俺は弱くなんかない!天才なんだから!
(でも実際は残高が減っている…哀しい)
そんなこんなで勝負事に負ける原因は、自分の傲慢さにあった。そしてその裏側の自信のなさ。情けなさ。
自分は強いと自分に言い聞かせていると、自分の思いつきや考えは絶対に間違っていないと錯覚する。それでそれ以外が見えなくなり突っ込んで、結局やられる。せっかく自分の考え以外のところにもっと効率的な情報があっても、自分の我があってその情報に出会えなくなる。なにせ、自分が一番優れているから、自分の考え以外はゴミクズだ、となるからだ。
普通の人なら、自分の考えにそれほど自信が持てないから誰かに相談したくなる。
でも俺はその逆で、自分の考えが一番だから誰にも相談しない。するのは報告だけ、だった。
なるほど俺もかなり取っつきにくい人間だなあ。独りよがりとも言う。
でも言い訳をさせてもらうなら、自分で選んでいるから成功も非成功も全てが試行錯誤のデータとして自分の財産になる。自己責任。そしてそれでもいいと思っている。
いろいろ出来るようになってくると、占いや験担ぎに頼らなくてもよくなってくることに気づく。これは何かあっても神頼みで対処するのではなく、自分で確信を持って対処できるようになっていることだ。つまり誰かに誇示するためではない本当の自信だ。
つまり何かに頼りたくなっている時は、自分では解決できないと思っているから、誰かに代わりに何とかして欲しいと願っているわけだ。
例えば人前で何かする時に、うまく行くだろうかと心配し不安になる。これも自分に自信がないからだ。何かしでかしたとしても、なんとでもリカバリーできると分かっていれば心配も不安も必要なくなる。おみくじも験担ぎも要らない。うまく行くと分かっているから。
そして誰かに誇示したくなるような自信だったら、それは間違いなくニセモノだ。あぁ誰かに聞いて欲しい…。誰かに言いたい…!これは言わないとダメなやつだ…!みんな見て!聞いて!この車すごいでしょ⁉︎この時計も高いやつだよ!服もいいでしょ⁉︎センスあるでしょ⁉︎
これの裏には自分への自信のなさと、承認欲求と、実力不足が必ず潜んでいる。