無条件の愛と願望実現


無条件の愛って、どんな条件があってもなくても幸せを表すなら、願望実現とは矛盾が生じるよね?

だって、願望が叶っても叶わなくても幸せなんだから。結局最後に幸せだったら、別にどんな引き寄せもいらないんじゃないの?


そう。それが色即是空。物質的な願望実現は、いわばポジティブ感情を呼び起こす発火装置みたいなものなんだ。

君たちの進化段階の中でポジティブな感覚を得てもらうには、まず物質的な願望が叶うことによって喚起されるのが最も手っ取り早い。

それからその感覚を維持するには、自分の中に火を灯すことが不可欠だという事に気づく。そして、物質がなくても火を灯し続けることができると知り、それを求め始める。

そのためには、物があった時だけ嬉しいのではなく、すでに喜びそのものになることが最短ルートになる。

今この瞬間から、幸せのB地点までの最短距離は時空を究極まで縮めることで達成できる。今まではB地点までの間に様々な条件を設けて、一個一個達成して幸せを確認していた。

しかし、すでに愛は無条件であると知ったからいかなる条件も必要なくなった。

さて、ここでもう一度思い出して欲しい。

現世での出来事は、君の中の感情を表すシンボルだという事を。

幸せの種を蒔けば蒔くほどたくさんの幸せな出来事が収穫できる。タダで楽しくなれるのだからこれを使わない手はないだろう?

つまりそういう事だ。

願望実現は君が感情を味わうものであって、特定の何かにこだわる事ではない。目的は、感じる事だ。

だから冒頭のような焦点の当て方では矛盾が生じる。しかし、感じる事が目的ならすでに無条件に幸せになっている事の確認作業のようになるから矛盾しない。