お金と不安
早速僕のいつもの日記から抜粋していきます〜。自分ともう1人の自分の対話。
あのさあ、自分の思い描いた願望だけど一向に現実に現れないんだよ。よくあるでしょ、願望実現ってやつ。お金とかパートナーとか。こっちは必死に思い描いてるのに!早くこの不安から解放されたいんだ!
そんなに早く解決したいの?
そうさ、一刻も早く安心したいんだ!
ちょっと待ってよ。君はお金が欲しいの?安心したいの?どっちなの?
えっ?そりゃもちろんお金…あれ?お金があれば安心できるだろ?
何言ってるんだ。全く別ものだろ。お金があっても不安な人なんかたくさんいるよ。今朝のワイドショーで有名な芸能人が泣いて出てたじゃないか。で、君はどっちなんだい?
いや、そのやっぱ両方というか…安心も欲しいし…いやいやお金も安心も両方欲しいんだ!
お金はね、君がそんな気分にさせてくれるためのシンボルでもあるんだ。
シンボルだって?
そう。この現実世界はね、言ってみれば不安な事を不安じゃなくするための学びの場なんだ。君はね、今のままでは例えお金があってもその不安は形を変えて違う所で現れるよ。絶対に100%ね。その不安を手っ取り早く感じさせてくれるアイテムが、現状ではお金であり、さっき言ってたパートナーでもあるんだ。それがシンボルさ。
どういう事なんだ?そんな事感じる必要があるのか?いつでもパラダイスでいたいのが人間だろ?
そうだね。そこの気持ちはよく分かるよ。じゃあなんで今この瞬間にパラダイスになってないんだい?
だからお金が無いからだって!いや、待てよ、お金があっても必ずしも幸せになれる訳でもないしなあ…なんかよく分かんねー!一体どうしたらいいんだよ!
君が例えば今、全部が真っ赤な部屋の中にいるとする。この中で「赤色」ってどんな色かを伝えるとしたらどうやって伝えようか?
いや指差して、「コレ」って…。
そしたら相手はこう言うと思うよ、「イヤイヤ、全部同じでしょ。全然分かんねー」
うーんそうだろうか。
赤色の中で「赤色」を伝えるには、「赤色じゃないもの」を作らなければならないんだ。そうすることで相対的に「赤色」を示せるだろう?じゃあこの「赤色」を「安心」「幸せ」に置き換えてごらん。
「安心」を知るには「安心じゃないもの」を知る必要がある…「幸せ」を知るには「幸せじゃないもの」を知る必要がある…ってことかい?
そう!その通り!だから君は不安という幸せじゃないものを知るために、お金というシンボルを使って学ぼうとしているんだ。安心や幸せを知るためにね。
そんな事、意図した覚えはないけど。
そうだね、気付かないのも無理はないよ。安心を求めるのは君の魂からの欲求なんだ。本当の君。それはポジティブなものだからね。一方、お金が欲しいと思うのは、君が生まれてから今までにいろんな所で聞いてきた誰かの言葉なんだ。ただの意見。つまりお金が欲しいのは君の本当の心、魂からの欲求じゃないんだよ。不安というネガティブが発動するからね。
え、そんな事あるんかい?
そりゃあもう頻繁にある話さ。じゃあもし今この瞬間に全ての不安がなくなったら、もうお金は要らないでしょう?
おぉっ!たしかに!この世界が絶対に安心なら、もしポケットに一杯の札束があってもただの紙切れになるね!あぁ…本当はおれは安心したかったのか…ほんの少しでも心の声が聞こえた気がしたよ。
今の世界ではある程度のお金はいるかもしれないけど、お金がなければ安心して幸せになれない訳でもないってことさ。それでもどうしてもお金が欲しいと思っちゃうなら、それは「執着」という自我、エゴ。これは動物的本能の延長線上にあるもので、人間的な特性からは離れているものなんだ。
それはまた別の時にお伝えしようかな。