前世療法 テーマ:他人からの誹謗中傷

一人で前世療法やってみた。

テーマは他人からの誹謗中傷。


まずはテーマを考えた後、意識を集中…すぐに浮かんでくるイメージをなんの判断もジャッジもせず、捉えていく…



時は中世のヨーロッパ、下町、やや薄暗い石畳の裏路地をよろよろと歩く青年。ハメルンの笛吹きのような服装だが、だいぶくたびれている。路地の壁にもたれながら、よろよろと歩いている。自分の居場所を探しているかのようだ。


彼は私の前世らしい。名前は…おそらくショピア?ジョピア?かれは独自の新しい町のシステムを考えついたよう。それが実現すれば、効率的になることは間違いない!と意気込んでみたがしかし、そのアイデアは当時の人々にはとうてい理解もできないし、受け入れられるものでもなかった。


そのせいで彼は変人扱いされて、罵詈雑言、誹謗中傷、嘲笑、陰口、いやがらせを受けたり石や卵を浴びせられたりとありとあらゆるひどい扱いを受けている様子。


意識を彼の気持ちに合わせてみると…

「例えどんなに良い事でも、誰もオレの話なんて聞いてもらえない…誰も相手にしてくれない…オレにはそんな価値なんて無いんだ…!」

「ちくしょう…!ちくしょう…!」


そして街の中をずっと歩き回って、自分の居場所を探して、むちゃくちゃ悔しくて悲しくて、ずっとずっと歩き続けて、その気持ちがそこに残ったままになっている。どうやらあまりの悲しさと悔しさで私の魂の一部が引き裂かれ、そこに留まり続けているようだ。


確かに現世の僕は、どうせ他人はオレのことなんて興味もないし話も聞いてもらえないだろう、っていうような達観というかイヤイヤ諦めですね、そう、あきらめ。そんなものを抱えているのは事実です。親もそんなに話を聞いてくれたというか、興味を持ってくれて無かったという思いもある。


きっとそんな悲しい諦めの感情を学ぶためにこの親の元に生まれたんだろう、とも思った。


ではその彼の気持ちというか、そこに留まっている僕の魂の一部をどうしたものか。


いろいろ調べると、自分でその彼(魂)を救うことができるみたい。ヘミシンクとかチャネリングとか方法はいくつかあるみたいだけど、僕はそんな高尚なことはできません。だから、僕自身が救いに行きたいと思う。タダだし。


まずは、彼に話しかける。が、失意のどん底だ。だからイメージの中で、遠い他国からの使者に変装してみた。

「ジョピアさんですか?あなたは素晴らしい街のシステムに使うアイデアを考えついたみたいですね。実は遠い異国で都市計画がありまして、そこにあなたのアイデアを使いたいと思うのです!ぜひ一緒に来て協力してくれませんか!?」

「えぇっ⁉︎本当ですか⁉︎ぜ…ぜひお願いします!」

「ではすぐにでも行きましょう。ご案内致します〜」


こうすればこの魂はここから抜け出せる。この裏路地から彼を救うことができるみたいだ。だが…


「そうですね…、でもこのすごい知らせは他の誰も知らないのでしょう?僕は今まで町の人たちに本当にひどい仕打ちを散々受けてきたんだ…!僕は…僕は彼らを見返してやりたい!仕返しはしなくてもいいんだ、ただ見返して…そして…そして認めてもらいたいんだ…!」


そうか、彼の悲しさや悔しさは、ひどい仕打ちを受けたことじゃなくて、認めてもらえなかったことから発生してたんだ。じゃあその気持ちも満たしてあげるにはどうしたものか…よし、こうしてみよう。


「分かりました。では一週間の時間をあげますね。あなたの功績を町のいたる所に私の国を代表して張り出しますよ。それからこの国の王様からもあなたを讃えるようお伝えしますから、どうぞ大手を振って街を歩いてください!」


その次の日、彼は恐る恐る街に出てみた。

「あれ!ジョピアじゃないか!あんたすごいんだね!他の国にアイデアを使ってもらえるんだって⁉︎」

「そ…そうさ、認めてもらえたんだ…!」

「そりゃすごい!良かったね!…今まで…悪かったね。謝るよ。」

「あ…ありがとう、こちらこそ今までお世話になったね、また手紙でも書くよ。」

「おうジョピア、おめでとう!」

「やったなジョピア!」

街のあちこちで彼はみんなから認めてもらっています。

そして一週間後に彼は異国に行き、自分のアイデアを存分に使って異国の発展に貢献しました。



こうして…こうして裏路地にくすぶって留まり続けていた僕の魂の一部を救出、解放する事ができた気がします。


自分の過去生を救う、ということは、自分の過去を変えることと同義と思いました。そこに囚われた思いを解放する事で、そこから派生する出来事は、未来にも無くなる事でしょう。一つずつ学んでいくことが一番の近道であるのではないかと思いました。


テーマは他人からの誹謗中傷。

悲しみと悔しさ、その裏に隠された他人からの承認について僕は学んだ気がします。