過去世対話2 相場関連


引き続き白人風の相場師との会話。


先程個人の力量の話が出ましたが、力量とは具体的にどんな力のことですか?

一言で言えば、どれだけ稼いでいるのか、という事だ。いくらチャートや相場の専門用語を知っていても、結果的にプラスになっていなければ何のための知識なのか、となるだろう?

なるほど。どれだけ稼ぐことができるのかの能力…。

人は皆、一時的に勝ったらすぐにそれが自分の実力だと思い始める。自分は相場に向いているとか、センスがあるとか、能力があるとか。そう思って次の取引をすると、たいてい負ける。

これにはちゃんと理由があって、自分は才能があるから、何をやっても勝てると何の根拠もなく無造作に、または無作為に取引する。タイミングも考えず、ただの直感だけでやるからいいカモになる。そしてそんな中途半端な取引や負けたことなどは隠したがる。一番たちの悪いことに自分に対しても隠したがって、負けを認めず反省しない。

だが実際は違う。負けた時、それは紛れもなく君の実力なのだ。疑いようもなく、君が選択した取引であって、相場のせいでも仕手者のせいでもなく、政治的問題のせいでもなく、コロナウィルスのせいでもない。

だから負けたという現実を潔く受け入れて、そこから何かを学ぼうとする姿勢がいつもいつも必要になる。一度勝っても次に勝てる保証はない。だから慎重に行動する。