ゲームクリエイター

それでは君がたくさんのキャラクターを作り出して、各キャラに自由意志を与え、自由に動き回ってもらう事にしよう。とりあえず設定は今の地球上であらゆる場所で活動をするのだ。

ある者はジャズピアノプレイヤー。ある者はプロサッカー選手。ある者は図書館の清掃員。ある者はアフリカの未開の部族員。ある者は大工。ある者は水道管工事業者。

そのキャラの数は君の想像力次第で、どれだけでも増やせるんだ。好きなだけできる。その数は次第に増えて今や何億人となった。

さてこの状態で、このゲーム内で生きることの価値は何かと問われたらどうする?

質問を変えると「何のために君はこの数のキャラを作ったのか?」だ。

さあ君は何て答える?

そうですね、さしずめ「作りたかったから」となりますかね。そして「彼らがどんな事を考えて行動するのかを見てみたいから」、と。まるで実際に僕がカブトムシの行動を楽しんで見ているように、人々がどういう反応をして、どう工夫したり、どう行動するかを見てみたいから。そのキャラに僕という要素が入っていると、僕と同じ発想しかできないから彼らには記憶を無くしてもらって、一から自由に発想できるようにしてみよう。

さて、では彼らが質問をしてきたぞ。「私達がここで生きる価値は一体何ですか?」「本当の、真実の価値とは何ですか?」

そうですね、ならばこう答えましょうかね。「君達が何かを考えてあれこれと行動するのを見てるのがとても楽しい。」

これはつまり僕のエゴなんだろうか…?神が自分を知りたいから自分の中にもう1人作ること自体、すでにエゴになるんだろうか?

そうとも言えるね。だって知りたいじゃん、自分のこと。何ができるのか、何を思うのか、何を作るのか、何をするのか、何を歌うのか。

想像すること自体が新しいことを作り創造することになる。 君達は勘違いしているけど、すべて今この瞬間が最先端なんだよ。地球における地球だけの地球にしかできない、地球に住む君達にしかできない創造があるんだ。他の星のテクノロジーはもっと進化しているとも言えるけど、地球においても今が最先端なんだ。例え道に生える草でも、野良猫でも、人類でも、この瞬間のその場所に存在する魂の最先端なんだ。それぞれに各自の独自な歴史がある。

未来世も同時にあると言うけど、未来は確定していないでしょ?それは君の想像力次第だからだ。想像の数だけ創造の世界がある。

神はその創造性が知りたいんだ。自分には何ができるのか?自分は何を思うのか?自分はどう動くのか?

だから価値がある、という言い方も変だけどたくさんたくさん想像すること。空想でも構わない。これは、物質界は創造界の影だから、物質界で実現するのかしないのかは、あまり重要じゃないんだ。結局同じ事だからね。現実化は君が信じた事が起こってくるんだ。

そういえば、進化とは「できないことができるようになる事」と言ったことがあるよね。これもそう。「想像できなかったことが想像できるようになる事」も含まれている。物質界は君が信じた事が起こる。これも進化に当てはめると、信じられなかった事が信じられるようになる、と同義になる。だから想像も現実化も結局は同じ事になる。

つまり、想像は君の身体や君の周囲にある事ではなくて、「君の中にしかない」。つまり今その場に存在する「君にしかできない」。君の創造は君以外には絶対に不可能なんだ。

楽しく生きると信じられなかったけど、楽しく生きられるようになる、という想像もある。

今までは不可能だと思っていたけど、可能にできる。

すべての出発点は「君の中」なんだよ。